・代表的な原理は3つ 凸版、凹版、平版 (ほか孔版があり、これも加えて4版式ということもある。)
参考;
http://sanko-shoji.jp/PACK/print.htm
凸版印刷(活版印刷) 非印字部分より印字部分が高くなっており、そこにインキを
のせて非印刷物に転写(ゴム印、印鑑、版画など古い印刷方式)
紙への印刷が多い 輪転印刷での版は金属製シリンダーが一般的
線画やベタ印刷は得意であるが、微妙な色調を出しにくく、
画像の印刷が多くなるに従って新聞や雑誌の印刷では
オフセット印刷に取って代わられた
フレキソ印刷 版は凸版であるが、材質はゴムやプラスチックからできている
版の耐久性はないが、他の印刷方法に比べて版をつくりやすく、
コストも低いのが大きな特徴
段ボールの印刷で広く使用されている
プラスチックフイルムへの印刷でも、PEチューブなどへの
表刷印刷に一部利用されている
食品包装の印刷では、精密で高度な印刷効果を重視すること
が多いため、ほとんどがグラビア印刷である
アメリカでは版およびハードコスト重視のためグラビア
よりフレキソの方が普及している
ヨーロッパでは半々である
中国やアジアでは日本の影響もあり、グラビア印刷が多い
オフセット印刷(平版印刷) 印刷部分と非印刷部分で版に高低がない
非印刷部は水系、印刷部は油系の性質を持たせ、水を含ませ
ながら油性インキを塗ると、水系部分はインキをはじき、
印刷部分にのみインキが付着し、転写すると印刷物ができる
新聞、写真印刷、ポスター、雑誌などの紙への印刷の
大部分はオフセット印刷である
枚葉式と輪転式がある。この平版方式は、刷版から直接紙など
に印刷される(じか刷り)ことは少なく、インキを刷版から
ブランケット胴に転写し、さらにブランケット胴から紙等に
転写するのでオフセット印刷と呼ぶ。これは平版が機械的に
耐久性がなく、じか刷りでは版の損傷が大きいからである
最近では水系層のかわりにシリコーン層を利用する水なし
平版も普及している
シルク印刷(スクリーン印刷、孔版印刷) スクリーン(網)状の版を使用する(昔の謄写版をイメージ)
非印刷部はスクリーンの小孔をふさぎ、印刷部はインキが透過
するように加工されており、スクリーンの片面全体にインキを
押し広げ、押圧によって下の非印刷基材に印刷する方法
最初、絹糸で版を作ったことからシルク印刷と呼ばれる
微妙な色調印刷や大量印刷には向いていない
布や曲面への印刷が得意である
グラビア印刷 グラビア輪転印刷では、シリンダー状の版に小さな穴(くぼみ)があいて
おり、ファニッシャーロールについたインキが版全面に移り、穴のない部分
(非印刷部分)のインキはドクターで掻き落とされ、穴に残ったインキが
圧胴で押さえられてフイルムに転写する
この方式は高速印刷で大量の印刷物製造に適している包装フイルムの印刷
はほとんどがグラビア印刷である
版の製造コストは高いが、簡単な文字印刷から美麗な写真印刷までの印刷
が可能で、他方式に比べて版の寿命も長い
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