精油が心身への作用経路は2パターンあり
①嗅覚器から脳へ(芳香浴法)
※嗅上皮(きゅうじょうひ:においを電気信号に)、嗅球(きゅうきゅう:におい信号の整理脳の奥へ運ぶ)、嗅皮質(きゅうひしつ:においイメージつくる※嗅細胞、嗅繊毛(嗅毛:きゅうもう)、嗅覚受容体へと結合)から脳の各部へにおい物質は3パターンの経路で心身への作用する(大脳辺緑系:だいのうへんえんけい)
1)扁桃体(へんとうたい:好みや感情を呼び起こす)から視床下部で生理現象(自律神経、内分泌系、免疫系)
→ホメオスタシス(恒常性)の維持
2)前頭葉(ぜんようよう:他感覚と情報結合しにおいを認識)からにおいの感知
3)海馬(かいば:記憶を引き出す、保存する)からにおいの感知
http://www.dspc2007.com/limbic.html
※私たちの脳には、大きく分けて「認知機能(IQ:intelligence quotient )」と「情動機能(EQ:emotional quotient )」があります。香りによる大脳辺緑系(だいのうへんえんけい)の作用は「情動脳」とも呼ばれる。
http://emg.or.jp/etda/activities/about-therapy/
②皮膚などから身体へ(トリートメント法)
※皮膚の表皮は菌等異物から守るため親油性であるが精油は浸透しやすい。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織(ひかそしき)の三層からなる。
表皮は角質層・皮脂膜からなり、水分をとどめ潤いを保ちバリア機能を備える。
角質層の角質細胞は天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質が支えている。
真皮はコラーゲン、エラスチンといった繊維群とアミノ酸と糖の化合物であるヒアルロン酸が含まれる。
ヒアルロン酸は水分保持力が高い。
線繊芽細胞(せんいがさいぼう、英: fibroblast)がコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す。
精油は肌表面の抗炎症、制菌、線維芽細胞へのヒアルロン酸やコラーゲン産生促進、ニキビの炎症抑制作用などがある(すべての作用があるわけではない)
https://om-clinic.com/column/1365
https://aromalifestyle.tokyo/aromatherapy-mechanism/
~睡眠と疲労回復~
・脳身体活発:交感神経優位
・リラックス作用:副交感神経優位
→自律神経のバランスが重要
良質の睡眠は室内環境が重要。
深い眠りには強い光がない方がいい。夏は25~28℃、冬は18~23℃設定、湿度は50~60%。
寝室に芳香をかすかに香らせるのも効果的(ラベンダー等)。
また、入浴では38~40℃で20分ほど(深部温度上昇)つかるのも重要(副交感神経作用しやすくなる)
~ストレス~
人間の身体は健康な状態で、自律神経・内分泌・免疫系がうまく維持機能している(ホメオスタシス(恒常性))。
ホメオスタシスの維持は栄養、運動、休息バランスが大切。
アロマテラピーは脳視床下部に作用し、心身バランスを整える。
~女性ホルモン~
女性ホルモン2種あり。
①エストロゲン(卵胞ホルモン):骨を丈夫に、血中コレステロール増加抑制、皮膚粘膜乾燥予防
※10歳くらいから増加初潮、20~30代ピーク、40代後半閉経後に低下し更年期障害に
近年過度なダイエットによる栄養不足、出産数減少による月経回数増加・睡眠不足によりホルモンバランスが乱れトラブルが多く、フェムテック関係の商品開発が進んでいる
②プロゲステロン(黄体ホルモン):妊娠作用
精油の香りは脳の視床下部に直接作用し内分泌系影響を与えホルモンバランスを整えることに期待。
感情を司る大脳辺縁系(だいのうへんえいけい)に香りの信号が届くとホルモンバランスの乱れによるイライラや不安感を抑えることも報告されている
アロマテラピー検定HP 現在の閲覧者数:
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