クレンジング・洗顔料

クレンジング(メーク落とし)・洗顔料(皮脂等汚れ落とし)は溶剤型、界面活性剤型に分けられる。

<溶剤型>
・「油成分メイン+界面活性剤+水+その他成分」
メーク成分(法定色素)は油溶性有機化合物であることが多いため、類似の油性成分により落とすことが可能である。
水になじみやすくするため界面活性剤が少量はいっているのがこのタイプ。
透明、ミルク・クリーム等様々なタイプがある。



うるおいクレンジングバーム処方例

有機概念図により 可溶化 バランス で計算で安定性は予測がある程度は可能である。


<界面活性剤型>
・「界面活性剤メイン+その他成分」
一般的な泡立つものイオン界面活性剤剤メインがこれにあたる。石けんなどこれに該当する(脂肪酸+塩基(アルカリ))。
保湿性・刺激緩和のためグリセリン等が1番にくる場合がある。水溶性成分が主体のもの。
またジェルタイプでカルボマーや(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーにより増粘されるものや「多価アルコール、水+界面活性剤+油少量」によるD相ゲルという技術が用いられることもある。
なお、高粘度石けん系洗顔フォームは凝集性があったり外観に差が生じやすいことや高級感を演出するためパール剤(ジステアリン酸グリコール)を利用することがある。

※石けん特有の表示の変換(3パターン)
・①カリ石けん素地(1つに):②水酸化カリウム(水酸化K、KOH)で脂肪酸を中和させた石けん(別々表記)(③脂肪酸K:ラウリン酸K等代替(別々表記を中和後の形に))

①カリ石けん素地
②パルミチン酸、ステアリン酸、水酸化K
③パルミチン酸K、ステアリン酸K

他石けん素地種類は…
・石けん素地:水酸化ナトリウム(水酸化Na、NaOH)で脂肪酸を中和させた石けん(脂肪酸Na:ラウリン酸Na等)
・カリ含有石けん素地:水酸化カリウムと水酸化ナトリウムで脂肪酸を中和させた石けん
〇KOH、NaOHは劇物であり少量の誤飲で死ぬ危険なものです※。これは強アルカリにより加水分解・腐食性によるもので中和すれば、アルカリが下がり毒性が下がりますので石けんは比較的安全で劇物にはなりませんが個人でつくる場合は注意が必要です。中和の計算をよくしましょう(80~90%に抑えること) ※詳しくは毒物及び劇物取締法を学んでください。
〇脂肪酸を油脂(パーム油・オリーブ果実油など)からの石けんも石けん素地と表現することがあります。


※香料特有の表示変換
・オレンジ果実油、ラベンダー油、ベルガモット果実油などPCPC・化粧品工業会で登録されているもの着香目的になるものをまとめて香料としてして扱うことも可能です。なお、カテゴリーごとに配合量の規制IFRAがあるので注意が必要です。




弱酸性洗顔フォーム処方例








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ケアプロダクトデザイナー:家庭用化学製品開発製造販売技術者:104

おかげさまで5,000アクセスされました!
今後も更新がんばります。

どうも日用品関係の情報をまとめる人です。
2021年4月2日からブログ毎日更新。

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