機能性成分 肌質改善

肌バリア機能修復、保湿力を高め肌状態を改善する成分を肌質改善と定義する。

セラミド:CERAMIDE
セラミドは、スフィンゴシン(第一級アミノアルコール)と脂肪酸が酸アミド結合したスフィンゴ脂質という物質群の一つ。
ヒトの肌には、細かく分類すると300種以上のセラミド分子が確認されており、これらと同じ構造をもつセラミド原料を「ヒト型セラミド」と呼ぶ。アトピー性皮膚炎のヒトは肌バリア機能が弱くセラミドが少ないと報告がある(特にセラミド1が重要??)。加齢によってもセラミドは減少する(セラミド3、6が減りやすい)。
動物由来(セレブロシド等)、植物由来(コメヌカスフィンゴ糖脂質等)、合成発酵精製品(※以下説明)等様々呼び名になる。


※発見された順にセラミド1、2・・・があるが、わかりにくいた一般名称に変更されはじめている。

・セラミド1:セラミドEOP
→エステル化されたω-ヒドロキシ飽和脂肪酸又はω-ヒドロキシ不飽和脂肪酸が結合したD-エリトロ形のフィトスフィンゴシンからなるN-アシル化スフィンゴリピドである。
外部刺激(摩擦、紫外線等)のバリア機能サポート効果あり。かなり高価である。



・セラミド2:セラミドNG または セラミドNS
→N-アシル化フィトスフィンゴシン。
NG:飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸が結合したD-エリトロ形のスフィンガニンからなるN-アシル化スフィンゴリピドである。
NS:飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸が結合したD-エリトロ形のスフィンゴシンからなるN-アシル化スフィンゴリピドである。
保湿力に優れる。髪にも存在する。ヒトに最も多く存在するセラミド成分。



・セラミド3:セラミドNP
→飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸が結合したD-エリトロ形のフィトスフィンゴシンからなるN-アシル化スフィンゴリピドである。
保湿力優れ、小じわを目立たなくする。加齢により減少し、外皮用剤で利用すると肌質改善の報告もある。



・セラミド4:セラミドEOH
→エステルω-ヒドロキシ脂肪酸、6-ヒドロキシスフィンゴシンからなる。
化粧品工業連合会の登録にはない。角質内バリア機能改善作用。

・セラミド5:セラミドAG
→本品は、α-ヒドロキシ飽和脂肪酸又はα-ヒドロキシ不飽和脂肪酸に結合したD-エリトロ形のスフィンガニンからなるN-アシル化スフィンゴリピドである。
角質バリア機能改善。



・セラミド6(6Ⅱ):セラミドAP
→本品は、α-ヒドロキシ飽和脂肪酸又はα-ヒドロキシ不飽和脂肪酸が結合したD-エリトロ形のフィトスフィンゴシン(*)からなるN-アシル化スフィンゴリピドである。
肌のキメを整える。



・セラミド7:セラミドAH
→α-ヒドロキシ脂肪酸、6-ヒドロキシスフィンゴシンからなる。
化粧品工業連合会の登録にはない。細胞増殖分化コントロール、皮膚常在菌バランスを整える。

参考:
https://www.saticine-md.co.jp/rd/furusato/2327
https://cosmetic-ingredients.org/barrier-repair/ceramide/
https://mine-3m.com/news/image?news_id=105745






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ケアプロダクトデザイナー:家庭用化学製品開発製造販売技術者:104

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今後も更新がんばります。

どうも日用品関係の情報をまとめる人です。
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